年金事務所の窓口で障害年金の請求書類を提出したら、あとは審査の結果を待つだけです。
しかし、「いつ結果が出るの?」「返戻という通知が来て不安…」「無事に認定されたけれど、最初の振込はいつ?」など、待ち時間や受給開始時の疑問は尽きません。この記事では、障害年金の審査期間の目安や、審査が遅くなる原因、そして無事に認定された後に届く結果通知(年金証書)の見方と、初回の年金振込日について分かりやすく解説します。
Q. 障害年金の審査期間はどれくらいかかるの?
障害年金の書類を提出してから結果が出るまでの標準的な審査期間は「3ヶ月」と言われています。多くの方の審査は3ヶ月以内で終了し、ご自宅に認定結果の通知が届きます。
ただし、この「3ヶ月」はあくまで目安であり、個々の状況によって期間は大きく変わります。
- 早く終わるケース: 人工透析や人工関節のように数値や状態で認定基準が明確なケースでは、3ヶ月を待たずに早く審査が終わることが多いです。
- 時間がかかるケース: 精神疾患や内科系の病気のように認定基準が比較的あいまいなケースや、過去に遡って複数枚の診断書を提出する「遡及(そきゅう)請求」のケースでは、審査に時間がかかりやすく、半年近く待つこともあります。
Q. 「返戻(へんれい)」が来たら不支給になるって本当?
審査期間が大幅に長引く原因のひとつに、「返戻(へんれい)」があります。返戻とは、書類に不備や不足があった場合や、追加の確認が必要と判断された場合に、提出した書類一式がご自宅に返送され、対応を求められることです。
⚠️ 「返戻 = 不支給」ではありません!
SNSなどで「返戻が来たら不支給になる」という噂を見かけることがありますが、決してそんなことはありません。記載漏れなどの単純な不備を修正するための返戻であれば、指示通りに対応すればそのまま審査が進みます。
初診日や障害状態について審査側が悩んでおり、追加資料や医師への照会(問い合わせ)を求められるケースもありますが、これも結果として支給になることも、不支給になることもあります。
いずれにしても、返戻があると対応中は審査がストップしてしまうため、通知が届いたら内容を冷静に確認し、速やかに対応することが結果を早く受け取るための鉄則です。
Q. 無事に認定!届いた「年金証書」のどこを見ればいい?
審査が無事に通り認定されると、ご自宅に「年金証書」が入った結果通知が届きます。項目が多くて戸惑うかもしれませんが、以下の重要なポイントを押さえて確認しましょう。
- ① 認定された等級と、次回の更新時期
証書の右下にある「障害基礎・障害厚生年金の障害状況」という欄で、何級に認定されたかを確認します。また、その下に「次回診断書提出年月」という記載があります。これが次回の更新審査の時期(1年〜5年後の誕生月)となり、少なくともこの時期が来るまでは障害年金を受け取る権利が守られます。 - ② 年金が支払われる開始年月
証書の上部(青色部分)や、中段の決定通知書欄に記載されています。重要なルールとして、年金が支給されるのは「受給権が生じた月の翌月分」からとなります。 - ③ 支給される年金額(合計額)
障害厚生年金(2級以上)に認定された場合、厚生年金と国民年金(基礎年金)の両方の欄に金額が記載されますが、支給されるのは「両方を合算した金額」です。配偶者や子の加算がある場合も、最終的な右端の「年金額」の合計を見るのが一番分かりやすいです。
Q. 障害年金の初回振込日はいつになるの?
障害年金は、原則として「偶数月(2月・4月・6月・8月・10月・12月)の15日」に、前月までの2ヶ月分がまとめて(後払いで)振り込まれます。15日が土日祝日の場合は、前倒しで直前の平日に振り込まれます。
ただし、無事に認定された直後の「初回の振込」は、例外的に奇数月になることがあります。
年金の決定(審査完了)のタイミングによって、通常の偶数月のサイクルに処理が間に合わない場合、未払い分が奇数月の15日にまとめて振り込まれるケースがあるためです。初回振込が「いつ・いくら」になるのかは、支給日の直前にご自宅に届く通知書で確認することができます。毎月振り込まれるわけではないため、生活費の管理には十分注意しましょう。
まとめ
障害年金の審査は不安が伴いますが、「基本は3ヶ月以上かかるもの」とゆとりを持って待つことが大切です。そして、無事に年金証書が届いた方は、更新時期や初回振込日をしっかり確認し、安心して治療や生活に専念してください。
全8回にわたって障害年金の申請手続きについて解説してきました。複雑な制度ですが、この記事がご自身やご家族の申請の一助となれば幸いです。

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